高精度・高精細の印刷検査技術でASEAN市場を深掘りする

タイ向け 製造業マッチングサイト

TECH DIRECTORY Thailand

高精度・高精細の印刷検査技術でASEAN市場を深掘りする

画像処理による高精度・高精細な印刷品質検査は従来、きわめて困難とされてきました。その常識を覆したのが、独自の検査アルゴリズムを搭載した画像処理ソフトウエアを開発し昨年9月に納入実績が1000台に達したナビタスビジョンソリューション(NVS)です。これまでは駐在員事務所という位置づけでしたが、2019年に入り、親会社であるナビタスがタイ現地法人ナビタスタイランドを設立。タイを始めとするASEAN市場の本格的な開拓に踏み出しました。ASEAN市場の動きや今後の方向性について話を聞きました。

5年間で広がった画像検査システムの導入先

ナビタスタイランドの代表取締役社長・菊池浩司氏 ナビタスタイランドの代表取締役社長・菊池浩司氏

特殊印刷機メーカー・ナビタスは、2019年1月にタイの現地法人ナビタスタイランドを設立しました。これまでタイでは、ナビタス内で画像処理による印刷品質検査に携わってきた部隊が2011年に分社独立したナビタスビジョンソリューション(NVS)が駐在員事務所を設け、画像検査システムの市場を開拓してきましたが、今年からはナビタスタイランドが製品の販売と顧客のサポートの強化につとめます。

自動車やバイク、家電製品の部品、医療品や化粧品ボトル、工業用ラベルシールなど、さまざま製品に印刷された細かな文字や数字・記号の汚れやかすれ、文字の太りや細り、欠け、ピンホールなどを検知する画像処理ソフトウエアをカメラやPCなどと組み合わせたNVSの検査装置は、日本において右肩上がりで売上を伸ばしています。営業部隊を置かず、技術者集団がお客様のニーズを吸い取り、カスタマイズする体制が高く評価された形です。

NVSが5年前にタイに進出したのは、こうした弊社の画像検査システムの機能や価格がタイを始めとするASEAN諸国でどれだけ通用するかを探ることが目的でしたが、幸い、製品の導入先はタイだけではなく、ベトナム、マレーシア、フィリピン、インドネシア、シンガポールなどASEAN全域に広がりました。検査精度の高さに加えて、コンピュータ知識のない初心者や現場担当者でも使いやすいようにソフトウエアの改良を重ねてきた取り組みが市場の開拓につながり、ASEANに工場を構えている日系中国系企業およびローカル企業のお客様からの採用が相次いだのです。

この5年間でASEAN市場のニーズの高さ、強い手応えを得たことから、いよいよタイ現地法人の設立に至りました。目的はASEAN市場の本格的な開拓です。

成長するASEANのラベル・シール市場

ASEAN市場の本格的な開拓を図るために設立されたナビタスタイランド ASEAN市場の本格的な開拓を図るために設立されたナビタスタイランド

ASEANでは主に2つの市場にフォーカスしています。

一つは、自動車やバイク、医薬品などのラベル・シールの市場です。エアバッグが飛び出るときの注意書きや排ガス規制に関するラベルは「コーションラベル」と呼ばれ、ほんの小さな印刷文字の欠陥も許されません。事故につながってしまうからです。ラベルやシールは車の部品の一つといっても過言ではありません。医薬品ラベルも同様です。

この分野ではNVSは後発でしたが、独自の検査アルゴリズムを搭載し、安定して同じ基準で、人の目と同じように良品を正しく良品として選別する高精度の機能が評価され、いまでは日本の大手ラベルシールメーカーの多くが弊社製品を採用しています。またこの市場ではアメリカ、ヨーロッパ他の世界大手検査装置メーカーもかなりの実績を残してきていますが、これらのシステムは、見当ずれ(版のバラツキによる印刷ずれ)に対応できず、その結果、過検出が多く検査精度を甘くせざるを得ない状況になっています。当社はこの見当ずれ、位置ずれ、版のばらつきがあっても、過検出なく高い精度で検査ができるとことに大きな強みがあります。

ラベルやシールのASEAN市場は年率5%以上の成長が見込まれています。ASEANには、日本には進出していないグローバルな大手ラベルシールメーカーも生産拠点を置いています。こうした企業の開拓も視野に入れながら、市場を深掘りしていく方針です。

化粧品のボトル成形メーカーに照準

   

もうひとつ、照準を合わせている市場が化粧品です。化粧品のボトルには光沢のある文字が印刷され、金や銀が多用されていますが、美しさが求められる商品の特性上、ちょっとしたズレや汚れは致命的な欠陥です。化粧品メーカーは0.15mm、0.2mmの小さな欠陥を検知する高精度の検査装置へのニーズが非常に強く、印刷品質検査には力を入れているため、弊社製品の需要が大いに期待できる市場といっていいでしょう。

日本の大手ボトル成形メーカーは、コスト削減を図り、現地で充填し現地で製品を収めるためにASEANに進出している日本の化粧品メーカーの近くに工場を開設しています。こうした工場では現地人による日本語の読み取りが不可能なので、画像処理でなければ対応できません。まさに弊社製品の出番です。著しい伸びを示している化粧品市場を背景に、オンリーワンの検査技術で化粧品ボトルの印刷品質の向上に貢献していきたいと考えています。

これまでNVSの売上は化粧品が20〜30%、化粧品以外のラベルやシールが50%超という構成でした。日本の化粧品市場は非常に好調に推移しているため、化粧品の数字をさらに上げていくことは十分に可能だと考えています。

オールナビタスの製品を発信する拠点

   
ナビタスタイランドを支えるスタッフたち ナビタスタイランドを支えるスタッフたち

ナビタスタイランドは、ナビタスグループのASEANの拠点としての機能も担っています。これまでは検査装置会社の駐在員事務所でしたが、今後はナビタスが扱う印刷機械そのものや消耗剤であるインク等も手掛けていきます。

言ってみれば、ナビタスタイランドはオールナビタスの製品をタイから発信する拠点。すでに5年前に設立したナビタスベトナム同様、タイでもモノは作らず、商社機能に徹し、良い製品があれば日本以外の国から引っ張ってくることも検討しています。

日本では新たな市場としてダンボールのほか、グラビア、ビジネスフォーム、ブランクス(印刷された厚紙を箱の形状に抜型で抜いた印刷物)の検査装置も好調に推移しています。

各市場でのNVSの検査装置への反響は高く、すでに国内外含め販売台数1000台を突破しました。

ASEANではまだダンボールやブランクスの市場は未知数ですが、将来的に増えてくることは確かでしょう。印刷のデジタル処理は弊社のテリトリーであり土俵です。自分たちの持ち味が生きる土俵の動きを見据えながら、スピーディにお客様の問題解決につとめ、2019年はヨーロッパ市場も含めナビタスがグローバル企業へと大きく成長する船出の年としていく方針です。タイやASEAN域内での高精度・高精細の印刷品質検査はぜひ弊社におまかせください。

ナビタス タイランド 関連情報

事業内容

ナビタス タイランド

■ご提案検査装置システムの一例
・校正・刷出し検版システム
・卓上型ロールラベル検査装置
・枚葉ラベル・カード・シート
 検査装置
・円筒容器検査装置
・CISカメラ搭載ステージ
 移動型検査装置

PAGE TOP